マルチトラック編集
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マルチトラックノート編集– 任意数のトラックを同時に表示、編集できるので、各ノートを文脈に沿って確認可能。 字幕:英語およびドイツ語。
Melodyne studioでは、スタンドアロンでもプラグインでも、複数のトラックを操作できます。トラックからトラックへ簡単に移動でき、複数のトラックにわたるノートを同時に表示および編集できます。
Melodyneのマルチトラッキング
Melodyneではオーディオファイルではなくノートを扱うため、マルチトラッキングには特別な意味があります。そのため、Melodyneのマルチトラッキングが真価を発揮するのは、ノートエディター内です。
ボーカルを含むトラックと、伴奏ギターを含むトラックがあるケースを考えてみましょう。ボーカルトラックを編集モードに切り替えると、トラックのノートがノートエディターに表示されます。ここで、ギタートラックを参照モードに切り替えると、そのノートもノートエディターに表示されます。この場合、ギターのblobは編集することも選択することもできません。これらは、単にボーカルのノートの背景に位置確認用として表示されます。これにより、メロディを追うのが非常に簡単になります。
ボーカルトラックを編集中に、ギタートラックに編集が必要な箇所を見つけた場合は?問題ありません。ギタートラックを[編集]に切り替えるか、灰色のblobをダブルクリックすれば、2つのトラックの状態を入れ替えることができます。ギターのblobが色付きで表示され編集可能となり、ボーカルのblobが灰色で背景に表示されます。
また、複数の参照トラックを扱っている場合にも、このようにしてトラックを即時に変更できます。これにより、耳だけに頼らず視覚的にもオーディオ素材を簡単に編集できます。この場合、インテリジェントモニタリングにより、編集したトラック、参照トラック、その他すべてのトラックの間のボリュームの比をコントロールできます。あるトラックの編集を中止して別のトラックに移動すると、そのたびにボリュームミックスが自動調整されます。
Melodyneのマルチトラッキング機能はこれだけではありません。必要に応じて、複数のトラックを同時に編集モードに切り替え、複数のトラックにわたってノートを選択、編集、削除、コピーすることができます。これは、Melodyneスタンドアロンとプラグインの両方で使用できます。
下のセクションでは、Melodyneにおけるマルチトラッキングの概念について詳しく説明し、この機能を最大限に活用する方法を紹介します。
スタンドアロンとプラグインの違い
Melodyneをスタンドアロンで使用する場合、トラックは、ほとんどのDAWでの場合と同じように表示されます。トラックヘッダーのリストが左側のパネルに表示され、各トラックに属するオーディオファイルがその右に表示されます。
Melodyneプラグインでは、マルチトラッキングはDAWとさまざまなMelodyneインスタンス間のコラボレーションとして実現されます。この場合も、ヘッダーのリストが左に表示されます。ここに、開いているMelodyneプラグインインスタンス、および、現在のプロジェクトのトラックにインサートされているその他すべてが表示されます。この背景にあるのは、操作できるのは常に_ひとつの_Melodyneプラグインウィンドウのみですが、_すべての_インスタンスの内容を確認し編集することができる点です。
プラグインでは、オーディオ素材を含むトラックパネルはありません。これは、オーディオ素材はDAWのトラックにすでに存在しているためです。そのため、表示されているのはインスタンスのリストとノートエディターだけです。
トラックヘッダー
スタンドアロン: 各トラックヘッダーには、トラック名とボリュームフェーダー、ミュート、ソロ、録音準備の各ボタンが表示されます。ソロ機能は、最後にソロボタンをクリックしたトラックでのみ有効です。複数のトラックをソロにするには、Commandキーを押したまま操作します。トラック名は、[トラック]メニュー、トラックヘッダーパネルのコンテキストメニュー、トラックインスペクター(次のセクションで説明しています)のいずれかから変更できます。
トラックヘッダーの色付きのblobアイコンは編集ボタンで、このボタンを押すとノートがノートエディターに表示されます。トラックパネルでトラックの内容をダブルクリックしても同じ効果が得られます。この編集ボタンをクリックするか、別のトラックのトラックリージョン内をダブルクリックすると、そのノートがノートエディター内の最初のトラックのノートと入れ替わります。
ここで、Commandキーを押したまま別のトラックの編集ボタンをクリックすると、このトラックのノート_も_色付きblobとしてノートエディターに表示されます。必要に応じて、_両方_のトラックのノートを一緒に選択して編集できます。同様に進めて、その他のトラックの内容をノートエディターに追加します。すでに有効になっている編集ボタンをクリックすると、対応するトラックの内容がノートエディターから削除されます。
トラックヘッダーの灰色のblobアイコンは参照ボタンで、このボタンを押すとトラックのノートがノートエディターに参照用に表示されます。灰色のblobは編集することも選択することもできません。この場合、これらは、たとえば、ピッチやタイミングの調整などで位置を示す目的でのみ表示されます。さらに参照ボタンをクリックすると、同様にその他のトラックの内容をノートエディターに追加および削除できます(ここでも参照の目的のみです)。
参照トラックを編集モードに切り替える(トラックヘッダーの編集ボタンをクリックするか、現在参照用に表示されている灰色のblobをダブルクリックする)と、灰色のトラックがオレンジになり、オレンジのトラックが灰色になります。つまり、2つのトラックの役割が入れ替わります。
ヘッダーを右クリックすると、トラックメニューと同じコマンドが開きます。
トラックヘッダーを上下にドラッグして、トラックが表示される順序を変更できます。
プラグインの場合: プロジェクトに開いている各Melodyneインスタンスに対してヘッダーが表示されます。ヘッダーにミュート/ソロボタンやボリュームフェーダーはありません。これは、これらの機能がDAWによって提供されているためです。代わりに、各インスタンスに転送ボタンがあり、単一のプラグインウィンドウから複数のインスタンスを転送可能にできます。
編集および参照ボタンはスタンドアロンとまったく同様に機能し、ノートエディターのどの内容が編集可能か参照目的のみで表示されるかを決定します。インスタンスの内容を自由に切り替えることができ、またスタンドアロン同様、複数のトラックにわたって選択およびコピーして複数のインスタンスの内容を同時に編集できます。すべて同一のMelodyneウィンドウ内で作業でき、別のインスタンスにウィンドウを切り替えたり、別ウィンドウを開く必要はありません。左のトラックタイトルの側にある小さな星は、位置確認の目的で、現在作業中のウィンドウがどのMelodyneインスタンスに属しているかを示しています。
情報パネルやノートエディターにスペースを分けたい場合、対応するシンボルをクリックしてプラグインのヘッダーパネルを隠すことができます。もう一度クリックすると再び表示されます。
スタンドアロンと一部のDAWを組み合わせて使用する場合、トラックヘッダーを右クリックしてコンテキストメニューの[トラック名を変更]を選択し、トラック名を変更できます。
このオプションは、ご使用のDAWがトラック名をMelodyneに提供している場合灰色表示になります。この場合、トラックヘッダーには正しい名前がすでに表示されているはずです。
同様に、一部のDAWでは、Melodyneスタンドアロンと同じように、トラックヘッダーを上下にドラッグして、トラックが表示される順序を変更できます。
このオプションも、ご使用のDAWがトラック順序をMelodyneに提供している場合灰色表示になります。この場合、トラックはすでに正しい順序で表示されているはずです。
スタンドアロンのトラックインスペクター
スタンドアロンの情報パネルからは、トラックインスペクターにアクセスできます。
トラックインスペクターには、トラックヘッダーと同じ設定に加えていくつかの追加パラメーターがあります。
- [タイトル]フィールド:トラックの名称変更に使用します。
- [ボリューム]フェーダー:トラックヘッダー内のフェーダーに対応します。フェーダー下のテキストボックスは、新しい値をタイプ入力するか、既存の値をクリックしてからドラッグしてボリュームを設定します。
- [パン]ポット:トラックをステレオフィールド内で左右に動かすには、このノブをクリックして上下にドラッグするか、値をタイプ入力します。
- [ミュート]、[ソロ]、[録音有効]ボタントラックヘッダーのボタンと同様に機能します。
- トラックの入力(録音用)と出力を選択するポップアップボタン:マルチチャンネルのオーディオインターフェースをご使用の場合、これらを使用してトラックの入力と出力を選択できます。
[ピッチ]と[フォルマント]ノブは、トラック全体のピッチまたはフォルマントをすばやく変更できます。ここで行う変更は「仮」のもので、すぐにはノートエディターのblobに反映されません。これを実際の編集として適用するには、下の[オフセットを適用]ボタンをクリックします。ノートのピッチおよび/またはフォルマントが設定に合わせて変更され、変更内容がblobに反映されます。
オフセットが適用されると、問題のピッチまたはフォルマント変更の聞こえ方が仮の状態に比べて向上します。そのため、[ピッチ]および[フォルマント]ノブを使用して適切な値をすばやく見つけてから値を適用して変更が適切に実装されるようにしましょう。値が適用されると、両方のノブがゼロ位置に戻ります。
上記のパラメーターすべてをデフォルト値にリセットするには、Commandキーを押したままインスペクター内の対応するフィールドをダブルクリックします。
トラックインスペクターは、選択されている1つまたは複数のトラックを参照します。コントロール要素は、選択されているトラックすべてに同時に適用されます。
同一のパラメーターに対して選択されている2つ以上のトラックの値が異なる場合、対応するフィールドに「―」(ダッシュ)が表示されます。マウスを使用してこれらの値を増減する場合、トラック間の比は維持され、変更は相対的なものとなります。これは、マウスボタンから指を離さず、中間値に戻る前に範囲の上限または下限に触れた場合も同じです。範囲の上限または下限でマウスボタンから指を離してからドラッグを再会した場合にのみ、選択されているトラックの値が同一になります。
値をタイプ入力する場合はこれとは異なります。この場合、入力された値が選択されているトラックすべてに適用されます。たとえば、ボリュームフィールドに「+2」を入力すると、選択されているすべてのトラックのボリュームが+2 dBに設定されます。
編集ミックスフェーダー
ノートエディターで複数のトラックのノートを同時に編集している場合、編集ミックスフェーダーは非常に便利です。トラックを編集する際、他のトラックに気を取られることなく、対象のトラックに集中できます。視覚的には、簡単に実行できます。編集する1つまたは2つのトラックを選択し、その他の2~3のトラックを参照用にノートエディターに表示させ、残りを隠します。
聴覚的には、同様のフォーカスは実現が困難です。編集するトラックをソロにすることはできますが、こうすると、編集するトラックのイントネーションやタイミングの判断に役立つ参照がなくなってしまいます。理想的には、この場合、別のミックスを使用することができます。編集するトラックを一番高い音量に、参照用に表示されるトラックをそれより少し低い音量に、それ以外のトラックをさらに低い音量または無音にします。これは各トラックのボリュームコントロールを使用しても行えますが、編集ミックスフェーダーを使用する方がずっと簡単です。
編集ミックスフェーダーを完全左に動かすと、現在ノートエディターでの編集に対してアクティブになっているトラック(オレンジのblobのあるトラック)が聞こえます。フェーダーボタンをゆっくり中央に向かって動かすと、参照用にのみ表示されている灰色のblobの音が少しずつ上がっていき、中央位置では色付きおよび灰色のblobが同じ音量になります。ボタンを中央位置から右に向かって動かすと、残りのトラック(アレンジに含まれているもので、ノートエディターに表示されていないもの)がゆっくりフェードインします。
こうすることで、編集用に表示されているノート、参照用に表示されているノート、アレンジの残りの間の理想の音バランスをすばやく簡単に見つけることができます。
トラックのソロとミュートもミックスに影響しますのでご注意ください。ノートエディター内で参照用または編集用に表示されており、(直接、または別のトラックがソロになっているため)ミュートに切り替わっているトラックは、編集ミックスフェーダーが完全左と中央位置の間にある場合、ミュートに切り替わっているにもかかわらず聞こえます。ただし、ボタンを中央位置から完全右に動かす(ノートエディター内に表示されなていないトラックが聞こえるようになる)と、ミュートに切り替わっているトラックはフェードアウトし、トラックのソロが通常通りの機能に戻ります。
トラックパネルをクリックしてノートエディターからトラックパネルにフォーカスを切り替えると、再びアレンジ全体が聞こえるようになります。これは、編集ミックスフェーダーを完全右に動かした場合と同じ状況です。その後、ノートエディター内で先の時間をクリックすると、ボリューム比が再び編集ミックスフェーダーにより決定されます。
プラグインの場合、フェーダーは同じように機能しますが、ひとつだけ小さな違いがあります。DAW再生を開始する場合、すべてのトラック間のバランスはDAW独自のミキサーによってのみ決定されます。編集ミックスフェーダーは、DAWが停止しており、Melodyneでローカル再生を開始する場合にのみ干渉します。
この場合も、ボタンが完全右にあれば色付きのblobのみ聞こえ、ボタンを中央に向かって動かすに従って灰色のblobがフェードインし、さらに右に動かすに従って残りのトラックの音量がゆっくり上がっていきます。「残りのトラック」とは、Melodyneに内容が転送済みのトラックのみを指します。文字通り_すべての_トラックが聞こえるようにするには、すべてが転送されていないのであれば、DAW内で再生を開始する必要があります。
編集ミックスフェーダーは、フォーカスがノートエディターにある場合(最後にクリックしたパネルがノートエディターである場合)にのみ操作可能です。フォーカスされたパネルは、細いオレンジの枠で囲まれます。
スタンドアロンでのトラックパネルおよびトラックの操作
トラックヘッダーの右にあるのはMelodyneのトラックパネルで、ここにはオーディオファイルが表示されます。オーディオファイルは、トラック上に開く、ドラッグする、ドロップすることができるほか、トラックに直接録音することもできます。
トラックには、Melodyneに別個のリージョン、クリップ、セグメントなどとして表示させることなく複数のオーディオファイルを置くことができます。各トラックでは、そのトラックが含むオーディオファイルの数に関係なく、内容を表示するのにひとつの波形が使用されます。これは、Melodyneが_ノートベース_のアプローチを採っているためで、トラック内でのセグメントのトランスポーズやコピーなどの一般的なアクションは、セグメントに変更を加えるのではなく、ノートエディター内で作成されるセグメントのノートを選択および編集することで実行します。
トラック自体にできるのは、その内容をひとまとめにして動かすことです。これを行うには、波形を左右にドラッグします。マウスボタンを放すと、トラックの内容が選択されているグリッドにスナップするか(グリッドがアクティブの場合)、そうでなければドロップ位置に留まります。
オーディオファイルをトラックに転送する方法にはいくつかあります。
- そのひとつは[ファイル]メニューの[オーディオをインポート]コマンドで、これはオーディオファイルがすでにハードディスクにある場合に適しています。新規トラックが作成され、ファイルがトラックの先頭に置かれます。
- MelodyneのファイルブラウザーまたはコンピューターのFinder/エクスプローラーから既存のトラックの下の空のリージョンまたは後者のいずれかにオーディオファイルをドラッグ&ドロップします。前者の場合、新しいトラックが作成されます。後者の場合、新規ファイルが既存の内容とミックスされます。どちらの場合も、ファイルの正確な配置の補助としてグリッドを使用できます。ファイルの先頭をトラックの先頭に合わせたい場合、トラックのヘッダーにドロップします。
- オーディオを録音します。これを行うには、トラックのインスペクターでオーディオインターフェイスの入力を選択し、トラックを録音可能にして、Melodyneのトランスポートコントロールを使用して録音を開始します。
ファイルをインポートする際、メニューからあるいはドラッグ&ドロップであるかに関係なく、新しい素材のテンポが既存の内容に合致するよう調整されるかどうかを決めるのは、トランスポートパネルの[オートストレッチ]ボタンです。
[オートストレッチ]が有効な場合、Melodyneは、あらゆる急またはゆっくりなテンポ変更を含むファイルのテンポをプロジェクトのテンポに適応します。[オートストレッチ]が有効でない場合、オリジナルのソースプロジェクトのテンポが保たれます。つまり、オリジナルのテンポに変更はなされません。
これに関して詳しくは、テンポ検出とテンポ編集のツアーをご参照ください。
トラックを選択するには、トラックパネル内でその波形をクリックするか、対象のトラックのヘッダーをクリックします。複数のトラックを選択するには、CommandキーまたはShiftキーを押したまま選択操作を行います。Shiftキーを使用すると、最初と前回クリックしたトラックの間のすべてのトラックが選択範囲に含まれます。
[トラック]メニューは、トラックヘッダーパネルのコンテキストメニュー同様、以下の項目が含まれています。
- [新規トラック]:新しい(空の)トラックが作成されます。
- [トラック名を変更]:対象のトラックに新しい名前を入力できます。
- [トラックを結合]:2つ以上のトラックが選択されている状態でこのコマンドを実行すると、選択されているトラックすべての内容が単一のトラックにまとめられ、選択されているトラックのいずれかがトラックリストの先頭に表示されます。
- [トラックを複製]:選択されているすべてのトラックのコピーを作成し、各オリジナルの下に配置します。
- [トラックを削除]:選択されているトラックを削除します。
- [ソースファイルでトラックを分割]:ある点において[トラックを結合]の逆のコマンドといえます。トラックに2つ以上のオーディオファイルや録音が含まれている場合、またはさまざまなオーディオファイルのノートがトラックにコピーされている場合、このコマンドは、トラックを分割し、さまざまなオーディオソースそれぞれに対して個別の新規トラックを作成します。
- [選択範囲でトラックを分割]:このコマンドも選択されているトラックを分割しますが、ノートエディターで現在選択されているノートに基づいて分割されます。たとえば、ノートエディターで録音内の中央C(C4)のインスタンスすべてを選択し、このコマンドを選択します。結果は、すべての中央Cがオリジナルのトラックから新しいトラックへと削除されます。
ドキュメント、トラック、インスタンス間でコピーする
Melodyne内のノートは、ドキュメント、トラック、インスタンス間で自由にコピーできます。Melodyneスタンドアロンのトラックから別のトラックに、またはプラグインのインスタンスから別のインスタンスにノートをコピーするには、以下の手順で行います。
- 対象のノートを選択して[コピー]を選択します。
- コピー先のトラックまたはインスタンスのヘッダーをクリックして選択します。
- タイムルーラーをクリックして再生カーソルを配置し、[ペースト]を選択します。
スタンドアロンで、あるプロジェクトから別のプロジェクトにノートをコピーするには、以下の手順で行います。
- 対象のノートを選択して[コピー]を選択します。
- もう一方のプロジェクトに切り替え、対象のトラックを(トラックヘッダーをクリックして)選択します。
- タイムルーラーをクリックしてカーソルを配置し、[ペースト]を選択します。
コピーについて詳しくは、「ノートをコピーする」のツアーをご参照ください。
[ユニゾントラックを分散]
ノートエディターに複数のトラックが同時に表示されている場合、いくつかのノートが重なって表示され、素材の確認や編集が難しいことがあります。ここに表示されているスイッチは、ノートエディターの右下隅にあり、このような場合に役立ちます。これは、ノートトラックに表示されているトラックの間隔を垂直方向に広げたり狭めたりし、ピッチが同じで異なるトラック上にあるノートの選択をしやすくします。もちろん、実際のピッチには影響せず、表示方法にのみ影響します。このようにトラック同士の間隔が開いている際、ピッチルーラーはノートのピッチにおおよその目安を提供するのみであるため、ノートエディター背景の灰色と白の(鍵盤を模した)縞模様は非表示になります。
[ユニゾントラックを分散]スイッチは、ノートエディター内に複数のトラックが同時に表示されており、重なりあっている場合にのみ有効になります。