ノートインスペクター

情報パネルのノートインスペクターでは、選択されているノートのパラメーターの概要を確認し、値を変更できます。

ノートインスペクターのパラメーター

ノートインスペクターは、複数のツールが使用されている場合、普段ツールバー付近に表示されているインスペクターの各フィールドをまとめます。最も重要なパラメーターすべてを一度に確認でき、ツールを変更することなく編集できます。

インスペクターフィールドに含まれるデータに加えて、ノートインスペクターには、ヘルツ単位の周波数、およびノートのミュート用のボタンが表示されます。

ノートインスペクターに表示される編集可能なパラメーターは以下のとおりです(上から下)。

  • 選択されているノートのピッチ(半音、セント、ヘルツ単位)
  • ピッチモジュレーション(パーセンテージ単位)
  • ピッチドリフト(パーセンテージ単位)
  • フォルマントシフト(セント単位)
  • 音量(デシベル単位)
  • ノートのミュート/ミュート解除用ボタン
  • アタックスピード(パーセンテージ単位)
  • 歯擦音バランス

インスペクターの下には、選択されているノートが含まれるオーディオファイルと、検出に使用されたアルゴリズムが表示されます。

値を入力する、選択されている複数のノートを操作する

ノートエディターで1つのノートのみ選択されている場合、ノートインスペクターにはそのノートに対する具体的な値が表示されます。

原則として、すべての値は、対応するフィールドをクリックするか、マウスポインタを上下にドラッグするか、フィールドをダブルクリックして新規値を入力して変更できます。

ピッチフィールドでは、絶対値(C3、D4など)または相対値(+2、-1など)のいずれかを入力することができます。その他のフィールドでは、選択された絶対値となります。

複数のノートを選択している場合、ノートインスペクターには、選択されているノートすべてに共通の値であれば、パラメーターの具体的な値のみ表示されます。値が異なる場合、該当するフィールドにダッシュ「-」が表示されます。

ダッシュが表示されている場合、クリック&ドラッグして、すべてのノートの値を同じ量だけ変更できます。この方法で、たとえば選択対象すべてを2半音トランスポーズしたりできます。
音階スナップ機能は、有効な場合、さまざまなノートの移動先をコントロールします。

複数の値をドラッグすると、Melodyneがそれらの値同士の差異を記録します。これは、パラメーターが最大値または最小値に「ぶつかった」場合にも同様です。マウスボタンを押したまま逆方向にドラッグすると、元の差異が復元されます。ぶつかったところでマウスボタンから指を離した場合にのみ、元の差異が消去されます。

また、複数のノートが選択されている場合、値を入力し、選択されているすべてのノートに適用することもできます(その場合ダッシュは消えます)。

ここでの例外はピッチで、たとえば値に「2」と入力した場合、選択されているすべてのノートは2半音分上にずれます。選択されているすべてのノートに同一のピッチを適用したい場合、「C2」といった絶対値を入力します。アルゴリズムに[パーカッシブ]または[ユニバーサル]を選択している場合、これらのアルゴリズムは相対ピッチしか認識しないため、これは効果を持ちません。