再生、ナビゲーション、ズーム

このツアーでは、Melodyneのナビゲーションとオーディオ再生機能の概要について説明します。

キーボードと転送バーを使って再生をコントロールする

MelodyneプラグインはDAWに統合され、DAWの再生に完全に合わせられます。DAWで再生位置を変更すると、その情報はMelodyneに伝達され、新規位置が反映されます。DAWがスタートすると、Melodyneもスタートします。Melodyneプラグインは、ご使用のDAWの「スレーブ」として動作します。MelodyneからDAWの再生カーソルの開始・停止・位置変更をコントロールすることはできません。

Melodyneスタンドアロンでは、最上部のトランスポートバーのボタンを使用するか、スペースバーを押して再生を開始または停止できます。Altを押したまま同じ操作を行うと、再生範囲が現在の選択範囲に限定されます。

Melodyneスタンドアロンではコンピューターキーボードのテンキーで再生をコントロールすることもできます。ショートカットは[環境設定]ダイアログから選択できます。デフォルト設定は以下のとおりです。

  • 再生/停止(スペースバー):再生カーソルの現在の位置から再生を停止または開始します。
  • 開始(停止中にEnter):再生カーソルの現在の位置から再生を再開します。
  • 開始(再生中にEnter):前回開始した位置にジャンプしてから再生を再開します。
  • 停止(再生中にテンキーの[0]):前回開始した位置にジャンプしてから停止します。
  • 停止(テンキーの[0]を2回連続して押す):プロジェクトの先頭にジャンプします。

Melodyneスタンドアロンでもプラグインでも、キーボードの矢印キーを使用してblobを順に選択できます。再生が停止している場合、現在選択されているblobが発音されます。

Melodyneスタンドアロンではこうしてblobを再生できるので、ノートエディターでblobをクリックしてフォーカスする必要があります。ユーザーインターフェイスのどのパートにショートカットが適用されるかを決定するのは、フォーカスです。フォーカスされたパネルは、細いオレンジの枠で囲まれます。

Melodyneの[環境設定]ダイアログを使用して、新しい再生ショートカットを含むさまざまなキーボードショートカットを定義できます。デフォルトのショートカットに満足がいかない場合は、任意で再定義できます。

タイムルーラーを使って再生、スクラブ、ズームをコントロールする

以下の再生機能は、Melodyneスタンドアロンおよびプラグインの両方で使用できます。ただし、Melodyneプラグインでは、DAWが停止している場合のみ使用できます。再生が再び開始されると、Melodyneプラグインは前述のとおりDAWを追跡するようになります。

クリック位置から再生をスタートさせるには、Melodyneタイムルーラーを(またはノートエディター背景内を直接)ダブルクリックします。Altを押したままタイムルーラー内をダブルクリックすると、再生範囲が現在の選択範囲に限定されます。

再生の進行中にタイムルーラーを再びダブルクリックすると、再生が停止し、再生カーソルがクリック位置に移動します。

タイムルーラーをクリックすると、再生カーソルがクリック位置に移動します。再生の進行中にこれを行うと、再生は停止するのではなく、クリック位置にジャンプし、そこから再生が継続されます。再生の停止中にこれを行うと、再生カーソルがクリック位置に移動しますが、再生は停止したままで、タイムルーラーをダブルクリックするまで再生は再開しません。

再生の停止中、タイムルーラー内をクリック&ドラッグすることで、オーディオ素材内をスクラブできます。

上または下にドラッグすると、表示を現在位置でズームすることができます。スクラブとズームは組み合わせて使用することができ、ズームの度合い調整しながらカーソルを直感的に操作できます。

Melodyne studioでは、再生の開始やノートエディターのタイムルーラーでのスクラブでは、編集ミックスフェーダー(ツールバーの右端近く)により聞こえる音が決定されます。フェーダーボタンが完全左にある場合、ノートエディター内の色の付いたblobに対応するノートのみ聞こえます。フェーダーボタンを中央に動かすと、参照用にのみ表示されている灰色のblobの音が少しずつ上がっていきます。フェーダーボタンを完全右に動かすと、現在ノートエディターに表示されていないものを含むすべてのMelodyneトラックが聞こえます。

ウィンドウサイズを変更する

ウィンドウのサイズを変更するには、右下隅をドラッグします。この操作は、Melodyneスタンドアロンでもプラグインでも同じです。

ノートエディターでのスクロールとズーム

マウスで表示エリアを移動するには、メインツールのドロップダウンからスクロールツール(手の形をしたアイコン)を選択するか、CommandとShiftキーを押したままドラッグします。

マウスで表示エリアをズームするには、ズームツール(ルーペの形をしたアイコン)を選択するか、Command+Altキーを押したままドラッグします。 水平および垂直方向に同時にズームすることができます。ズームの度合いは場合により異なります。

選択されている1つまたは複数のblobにズームするには、Command+Shift+ダブルクリックします。ズームアウトするには、編集エリアの背景をダブルクリックします。

ご使用のハードウェアが相当する機能に対応している場合、マウスやトラックパッドを使用してもスクロールやズームが行えます。

  • 水平または垂直方向にスクロールするには、マウスホイール、およびトラックパッドの2本指スワイプを使用します。
  • 水平方向と垂直方向に同時にズームするには、トラックパッドのピンチアウト(2本の指でタッチしてから指の間を広げる)を使用します。

表示範囲を移動するには、水平または垂直スクローラー(スクロールボックス)をドラッグします。 スクローラーには、blobの配置を示す縮小イメージが表示されています。

表示をズームするには、スクローラーの端をドラッグします。

特に長いオーディオファイルを編集する場合、サイズの小さいスクローラーでは必要なズーム解像度を得られにくいことがあります。このような場合、CtrlとAltキーを押したまま編集エリアをドラッグするか、タイムルーラーで垂直方向にドラッグしてズームインすることができます。

垂直または水平スライダーの左端または右端を外向きにドラッグすると、表示部分のサイズを垂直方向または水平方向に広げることができます。この機能は、プラグインでの使用に便利です(最初の3小節だけを転送してこの部分を操作し、第20小節に何かを挿入したい場合など)。

すべてのblobが表示されるようズームを調整するには、スクローラーの中央をダブルクリックします。サイクルモードがアクティブの場合、水平スクロールをダブルクリックすると、サイクル範囲全体が表示されるようにディスプレイがズームされます。

blobの高さを変更するには、ノートエディター近くの右下隅のスライダーを使用します。この操作ではボリュームは変化しません。この機能は、音量の極端に小さいまたは極端に大きいノートが多数含まれる素材を表示させる場合に便利です。

ノートエディター内の自動スクロールについて
1つまたは複数のノートが選択されている場合、Melodyneは、選択対象が編集されるものと判断し、自動スクロールを一時的に無効に切り替えます。(ノートエディターの背景をクリックするなどして)ノートの選択が解除されると、再生カーソルの位置から表示エリアのスクロールが再開されます。

同様に、再生中に水平スクローラーを動かして再生カーソルが画面上から消えると、自動スクロールが無効になります。この場合、停止または再開しても自動スクロールは再び有効になりません。

自動スクロールが一時的に無効の場合、ノートエディター右下隅の自動スクロールアイコンがここに示すような形になります。

ナビゲーションとズーム機能

  • ウィンドウのサイズを変更するには、右下隅をドラッグします。
  • 表示エリアを移動するには、Command+Shiftキーを押したまま編集エリアの背景をドラッグします。
  • 上下にスクロールするには、マウスホイールを使用します。左右にスクロールするには、Shiftを押したままマウスホイールを上下にスクロールします。
  • 表示をスクロールするには、トラックパッドの2本指スワイプを使用します。
  • 表示をズームするには、トラックパッドの2本指ピンチを使用します。
  • 表示エリアを水平方向/垂直方向にズームするには、Command+Altを押したままノートエディターをドラッグします。
  • 指定のエリア内をズームインするには、タイムルーラーを垂直方向にドラッグします。
  • 縦軸と横軸を同時にズームするには、Command+Altを押したままマウスホイールを使用します。
  • 現在選択している1つまたは複数のblobにズームするには、Command+Altを押したままダブルクリックします。
  • ズームアウトするには、Command+Altを押したまま編集エリアの背景をダブルクリックします。
  • 表示を水平方向/垂直方向に移動するには、スクローラーをドラッグします。
  • 表示を水平方向/垂直方向にズームするには、スクローラーの端をドラッグします。
  • 表示部分の長さを伸ばすには、スクローラーの左端または右端を外向きにドラッグします。この機能はプラグインでは重要となります(最初の4小節だけを転送してこの部分を操作し、第20小節に何かを挿入したい場合など)。
  • すべてのノートを水平方向/垂直方向にズームするには、スクローラーをドラッグします。
  • blobの高さを変更するには、右下隅のスライダーを使用します。