プロジェクトブラウザー

プロジェクトブラウザーには、各プロジェクトで使用されているすべてのオーディオファイルが表示され、ファイルの管理と不明なファイルの検索が行えます。

プロジェクトブラウザーを開く

スタンドアロンとプラグインの両方には、プロジェクトブラウザーがあります。どの場合も、Melodyneの[情報]パネルの[プロジェクト]タブをクリックして開きます。

Melodyneスタンドアロンのプロジェクトブラウザー

Melodyneスタンドアロンでは、[ファイル]メニュー経由、ドラッグ&ドロップ、録音のいずれかによりプロジェクトに統合されているすべてのオーディオファイルがプロジェクトブラウザーに表示されます。ノートエディターのblobをクリックすると、該当するノートが属するオーディオファイルがプロジェクトブラウザーにハイライト表示されます。

プロジェクトブラウザーからは、ファイルブラウザーからと同様にプロジェクトへファイルをドラッグ&ドロップできます。たとえば、プロジェクト内の複数の場所で同一のファイルを使用したい場合にこれを行うとよいでしょう。

オートストレッチスイッチは、プロジェクトブラウザーからのファイルのドラッグを管理します。オートストレッチがオンの場合、ファイルのテンポはプロジェクトのテンポに合わせられます。スイッチがオフの場合、挿入されたファイルは元のテンポを維持します。

使用されていないオーディオファイルや不明なオーディオファイル

スタンドアロンとプラグインのどちらでも、オーディオファイルはブラウザー内で次のように色分けされています。

  • 黒:ファイルは存在しており、プロジェクトで使用中
  • 灰色:ファイルは存在しているが、使用されていない(プロジェクトに含まれている音すべてを削除している場合など)
  • 赤:ファイルが必要だが使用できない

使用されていないファイルが自動削除されずプロジェクトブラウザーに残されている理由は、手動で行われたのでない削除は取り消しができないためです。

Melodyneが転送ファイルを見つけられない場合(ファイルが削除されていたり、プロジェクトファイルを別のコンピューターに移動した際に置き忘れがあった場合など)、不明なファイルがプロジェクトブラウザーに赤で表示されます。このようなファイルに属するノートは、ノートエディター内に灰色に赤の縁取りで表示され、再生中はミュートされます。

ドロップダウンメニューとコンテキストメニューのコマンド

プロジェクトブラウザーの歯車アイコンで開いたドロップダウンメニューおよび同じブラウザー内のコンテキストメニューは、次のコマンドを提供します(コマンドの一部は不明なファイルの割り当てに使用されます)。

転送用パスを設定... (プラグインのみ):上記で説明したとおり、転送ファイルの保存場所を指定できます。

Finder/エクスプローラーに表示 :プロジェクトブラウザーでファイルを右クリックした後にこのコマンドを選択すると、Finder/エクスプローラーのウィンドウが開き、ファイルのロケーションが表示されます。

ファイルをコピー: 選択されているファイルをクリップボードにコピーします。これはたとえば、必要な転送ファイルが1つまたは複数不明なプロジェクトを別のユーザーに提供した場合に便利です。プロジェクトブラウザーで不明なファイルを選択して、[ファイルをコピー]を選択してからクリップボードの内容をハードディスクまたは保存用メディアにペーストすることで、不明なファイルを探し回ることなくエラーを迅速に解消できます。

ファイルのパスをコピー: 選択されているファイルのパスをテキストとしてクリップボードにコピーします。これは、不明なファイルのリストを誰かに送信する必要がある場合に便利です。

不明なファイルを検索: ファイル選択ウィンドウが開き、ハードディスク上の不明なファイルを検索してMelodyneに伝えることができます。

再割り当て後は、更新された参照を保存するためにプロジェクトを保存することをおすすめします。

外部ファイルをプロジェクトフォルダーにコピー(スタンドアロン): このコマンドを使用すると、ハードディスク上の別ロケーションからプロジェクトにインポート([ファイル]メニューまたはドラッグ&ドロップ)したファイルすべてが、Melodyneプロジェクトのオーディオフォルダーにコピーされます。このフォルダーはMelodyneプロジェクトを初めて保存する際に作成され、プロジェクトのMPDファイルと同じファイル階層にあり、MPDファイル名の後に「_Audio」が付きます。このコマンドを実行後は、更新された参照を保存するためにDAWプロジェクトを保存することをおすすめします。

プロジェクトフォルダー内の未使用のファイルを削除:プロジェクトブラウザー内で「使用されていない」ファイルとして表示されているファイルについて、今後必要ないことがはっきりしている場合、このコマンドを使用してこれらのファイルを削除し、ハードディスクの空き容量を拡大できます。

コンテキストメニューの最後の2つのコマンドでは、プロジェクトブラウザー内のファイルをアルファベット順に表示するか、状態別(不明、使用中、未使用)に表示するかを指定できます。