音階を識別する

  • Scales and tuning systems– あらゆる録音内容に含まれる音階と調を探します。表示:Melodyne 5 studioの場合。別エディションでは異なることがあります。日本語字幕。

音階検出機能は、オーディオ素材に含まれる音程と音階の内容を分析します。分析結果が音階グリッドとして反映されます。抽出した音階は、編集、保存、および、別の素材に適用してある録音素材の特性を別の素材に移すことができます。

音階検出機能を表示して感度を調整する

ピッチルーラー下の3つの矢印のうち一番左のアイコンをクリックします。ピッチルーラーの左の「引き出し」が完全に開きます。

画面の左端に「検出」というヘッダーが付いた新しい列が表示され、分析結果が表示されます。音階検出の両側にある「山」は、検出された音程を示しています。山が高いほど、音階内の音程の重要度が高いとMelodyneにより判断されています。

音階検出の一番上のスライダーでは、分析の感度と、検出され表示された音程の数を設定します。 表示される音程は、実際に演奏された音程とできるだけ一致する必要があります。 画面内に含まれる音階と同じ数の音程が表示されるよう、感度を調整します。

分析は選択されているノートにのみ適用されます。ノートが1つも選択されていない場合は、すべてのノートに適用されます。

音階検出オプション

音階検出を右クリックすると、次のコンテキストメニューが表示されます。

  • 音階を再分析: 音階検出に音階を再分析させます。 分析は選択されているノートにのみ適用されます。ノートが1つも選択されていない場合は、すべてのノートに適用されます。
  • 分析を適用: このオプションが選択されている場合、分析結果が現在の音階グリッドにすぐに適用されます。
  • 分析により半音階的音程を挿入: このオプションが選択されている場合、分析された音程に半音階的音程が追加されます。これらは音階に含まれない音程(非音階の音程)として扱われます。
  • 主音として維持: 音階検出を垂直方向にクリック&ドラッグすると、オーディオ素材の分析のベースとなる主音を変更することができます。 その際、このオプションが自動的に選択されます。 これで、次の分析は、Melodyneの現在の分析結果により推奨された主音ではなく、選択した主音をベースに行われます。
  • 音階循環: ダイアログボックスが開き、循環または非循環のいずれかを選択できます。

  • 循環音階: 循環の音階分析が選択されます。 循環サイズはセント単位または「2/1」などの比として入力することもできます。
  • 非循環音階: 非循環の音階分析が選択されます。分析の上限と下限はヘルツ単位で自由に選択できます。 この場合、分析には範囲内のノートのみが考慮されます。
  • [OK]をクリックして音階循環のダイアログを終了すると、新しい設定をもとに素材が再分析されます。 一方[キャンセル]を選択して終了すると、既存の分析に戻ります。

検出された音階を適用する

検出された音階を現在の音階グリッドに適用するには、音階検出のコンテキストメニューの[分析を適用]オプションにチェックマークを入れます。他の音階同様、この音階は編集・保存したり別の素材に適用したりできます。