音階を編集する
- • 音階の拡張機能を表示する
- • 旋法を編集する
- • 音程を編集する
- • 周波数比として表示される音程
- • 音程を定義する
- • 独自の音階を作成する
- • ストレッチチューニングを使用する
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Scales and tuning systems– あらゆる録音内容に含まれる音階と調を探します。Melodyne 5 studioの場合。別エディションでは異なることがあります。日本語字幕。
ピッチルーラーの隣に開く音階の拡張機能エリアには、音階の編集と新しい音階の作成の機能を使用できます。
旋法を編集する
このルーラーでは、音度とその使用について定義することができます。 旋法ルーラーで音度を右クリックするとコンテキストメニューが表示され、以下の度に割り当てることができます。
- 主:音階で常に使用される度です。
- 副:必ずしもではありませんが音階で使用される可能性のある度です。
- 上行:音階の上行形でのみ使用される度です。
- 下行:音階の下行形でのみ使用される度です。上行と下行で異なるノートが使用される音階の最もわかりやすい例はメロディックマイナーです。
- 非音階:音律により使用可能となってはいるものの音階では使用されない度です。非音階の度はルーラーでは灰色表示となります。
- 主音として設定:選択されているノートが音階の主音(第1音)になります。主音は黒い縁取り線で示されます。
- 旋法音度名を設定:音階の度の表記方法を、ローマ数字、階名、スヴァラ(インド音名)から選択できます。いずれかの度をダブルクリックしてからタイプ入力することもできます。
- 調律と旋法をロック:マウスポインタをインジケータに置いて上下にドラッグすると、旋法を移調することができます。通常、移調は旋法の調律を考慮せず実行されます。
非平均律の音階(隣り合う度同士の間隔が一定ではなく異なる)の場合、旋法を慎重に移調しないと音階の度の比が崩れます。 このようなことが予測される場合、[調律と旋法をロック]が自動的にオンになり、音階の度がまとまりとして動かされ、度同士の間隔が維持されます。 この機能は、手動でオンとオフを切り替えることができます。
ルーラーの一番上のテキストボックス(「モード」の下)では、音階に名前を付けることができます。
音程を編集する
音階の度は音律で定義されます。それにより、各度の主音からの隔たりが決まります。 この隔たりのことを「音程」と呼びます。 絶対音高とは関係なく、音階内の度の隔たりの比を意味しています。
ルーラーには音程がセント単位で表示され、編集することができます。 マウスを使って音程を上下にドラッグし変更することができます。
周波数比として表示される音程
また、音程を周波数比として定義することもできます。 たとえば、1オクターブの音程は1:2となっています。 これがこのルーラーの機能です。音程をクリックすると、画面の一番下に表示されます。 ここには、最も関連性の高い(選択されている音程に最も近い)周波数比が表示されます。
強調表示の色が明るいほど、選択されている音程に近い比となっています。 表示された比のいずれかをダブルクリックすると、ルーラーがオンになり、対象の音程のセント表示が選択に合わせて更新されます。
ルーラーの上半分をドラッグすると、比を任意の値に設定できます。 ルーラー自体を移動するには、下半分をドラッグします。 ルーラーの[すべて]にチェックマークを入れると、比があらかじめ選択されなくなり、現在の音程に近いすべての比が表示されます。
音程を定義する
ルーラー内の音程を右クリックすると、次のコンテキストメニューが表示されます。
- 選択範囲の上に音程を挿入: 選択されている音程の上に音程を挿入します。
- 音程を削除: 選択されている音程を削除します。
- 半音階的音程を挿入: 既存の音程に半音階的音程を追加します。
- 非音階の音程を削除: 音階に含まれない音程を削除します。
- 主音として設定: 選択されている音程を音階の主音に設定します。
- 割り当てられた階名: 新規の音程には、最も近い音の名前が付けられます。 しかし、音楽的にはその上または下の音の名前を割り当てる方が都合がよい場合もあります。その場合、このエントリから別の名前を選択します。
- 調律を平均律に切り上げ/下げる: 平均律に合わせてすべての音程を調整します。
- ストレッチチューニング: 音階にストレッチチューニングを適用するためのウィンドウを開きます(詳しくは下をご覧ください)。
- ...に基づく新規音階を作成...: 新しい音階をいちから作成するためのウィンドウを開きます(詳しくは下をご覧ください)。
- 音程ディスプレイ: 選択されている音程を参照として表示し、循環ディスプレイを無効にし、ディスプレイ単位をセント、ヘルツ、トルココンマ(=1/53オクターブ)から選択します。これらのオプションは、音程のディスプレイにのみ影響します。
- 音程モニタリング: このオプションがオンの場合、音程を変更すると同時に結果を聞くことができます。
ルーラーの一番上のテキストボックスでは、音階の音律に名前を付けることができます。
Shiftキーを押したまま2つの音程間をクリックすると、マウスカーソルの位置に新しい音程を挿入できます。 Shiftキーを押したまま既存の音程をダブルクリックすると削除できます。
独自の音階を作成する
音階をいちから作成するには、ルーラーの音程を右クリックしてからコンテキストメニューから[...に基づく新規音階を作成]を選択します。 新しいウィンドウが開き、循環音階と被循環音階の間で選択できます。
循環音階: 循環音階の場合、セント単位で循環のサイズを指定し、含まれる度の数を指定することができます。 たとえば、オクターブことに繰り返す音階では、循環サイズが1,200セントになります。 循環サイズは「2/1」などの比として入力することもできます。
- 非循環音階: 隣り合うノートの間の音程のサイズと、選択されている主音の上下の度の数を入力します。
- 音階名: テキストボックスに音階の名前を入力します。
- [OK]をクリックして終了すると、設定に従って音階が生成され、この音階が現在のドキュメントに対するグリッドに適用されます。 現在の音階に戻るには、[キャンセル]をクリックして終了します。
ストレッチチューニングを使用する
アップライトピアノやグランドピアノでは、高音と低音の音程が強調されています。これを「ストレッチチューニング」といいます。 Melodyneで平均律で作業をすると、ストレッチチューニングが失われてしまいます。 これを防ぐには、ルーラーのコンテキストメニューから[ストレッチチューニング...]を選択してウィンドウを開き、ストレッチカーブを定義します。
グラフをダブルクリックするとハンドルが表示されます。このハンドルをドラッグしてカーブを調節します。 ハンドルはダブルクリックすると削除されます。
- 標準ストレッチ: このボタンをクリックすると、一般的なストレッチカーブが生成されます。カーブにはその後調整を加えることができます。
- ストレッチをリセット: カーブを元の形に戻します。
- ピッチ範囲: 最大偏差を設定し、カーブの垂直方向の範囲を設定します。
- [OK]で終了すると設定内容をカーブに適用し、[キャンセル]で終了すると変更が取り消されます。