タイムツール

  • タイミングの編集– ノートのクオンタイズ、位置と長さの変更、内部のタイミング修正。Melodyne 5 studioの場合。別エディションでは異なることがあります。日本語字幕。

タイムツールでは、クオンタイズの有無にかかわらずノートの水平位置と長さを編集できます。

ノートの位置と長さを変更する

ノートエディターのツールボックスまたはコンテキストメニューから、またはコンピューターキーボードのF5キーを押してタイムツールを選択します。F5キーをすばやく2回または3回連続して押すと、タイムツールの1番目または2番目のサブツールを選択できます。(このツールに別のショートカットを割り当てたい場合、メインメニューの[Melodyne]>[環境設定]>[ショートカット]>[編集ツール]を選択して行えます。)ここでは、希望に応じて、3つ全てのツールに対して別のキーボードショートカットを定義することもできます。

ノート(または選択されている複数のノートのいずれか)の中央をクリックし、左右にドラッグしてノート全体(または複数のノートをまとめて)を水平に移動します。 Altキーを押したまま操作すると、タイムグリッドが一時的に無視され、位置を微調整することができます。

ノートの先端部分だけを動かすには、先端部分をクリックしてからドラッグします。ドラッグする方向によって、ノートはタイムストレッチ(伸び)またはタイムコンプレッションされ(縮み)ます。Altキーを押したまま操作すると、編集中、タイムグリッドが無視されます。伸縮の動作は、1つのノートが選択されていればそのノートに、複数のノートが選択されていれば複数のノートに適用されます。

同じように、1つまたは複数のblobの一番右の部分(ノートの末尾部分)だけを動かして、対応する1つまたは複数のノートを伸縮できます。

連続するノートのタイミング変更

ノートの先頭または末尾部分をこの方法で動かすと、このノートに隣り合う前後のノートも同じ分だけ伸縮します。こうして、これら2つのノートが重なり合ったり、2つのノートの間に空白部分(無音部分)が生じたりするのを防ぎます。あるノートが別のノートのすぐ後に連続しており、これらのノートの間の分割がソフトな分割である場合、これは常に当てはまります。隣り合うノートも動かされるので、ノートの連続性が分断されることなく、フレーズの音楽性が維持されます。

必要に応じて、ソフトなノート分割をハードな分割へと変更し、連続するノート間の関連性を無効にすることができます。これは、分割タイプツール(ノート分割ツールのサブツール)で分割をクリックすることで行います。

2つのノート間のすべてのつながりは、いずれかのノートをカットして、別のロケーションにペーストすることで、強制的に分断されます。

どちらの場合も、2つのノート間のノート分割線は四角形の括弧に代わり、2つのノート間のつながりがなくなったことを示します。

タイミングツールを使用して2つのノートのいずれかをもう一方から十分な距離まで離すと、2つのノート間のリンクも「スナップ」します。この場合、位置を元に戻すと、もう一方のノートの位置が変わっていなければオリジナルのリンクが復元されます。

ダブルクリックでタイミングを修正する

タイムツールでノート(または選択されている複数のノートのいずれか)をダブルクリックすると、Melodyneが検出処理で「対象」と見なしたノートにクオンタイズされます。これらを(blob下に灰色の枠として)表示するには、[オプション]>[ノートエディター]>[対象ノートを表示]を選択します。

灰色の枠は、タイムルーラーで選択したグリッドと必ずしも揃っているわけではありません。たとえば、ある対象ノートが16分音符グリッドに重なっており、別のノートが8分音符グリッドに重なっている、という場合があります。この状態でダブルクリックすると、たとえばMIDIシーケンサーを使用している場合よくある8分音符への単なるクオンタイズよりも、音楽的により「インテリジェント」な結果が得られます。

ただし、特定の一定グリッドに合わせてクオンタイズする方が良い場合もあります。その場合、[タイムをクオンタイズ]マクロを使用することで希望の結果を得ることができます。詳しくは、 こちらのツアーをご参照ください。また、クオンタイズ中にノート長を調整する方法、および、コードのクオンタイズオプションについても説明しています。

ランダムなずれを加える

[編集]>[ランダムなずれを加える]では、現在選択されているノートのタイミングをランダムに変更し、元のタイミングに対して小程度、中程度、高程度のずれを加えることができます。 コマンドを繰り返して複数回使用し、エフェクトの効果を強調することもできます。 これらのコマンドは、たとえばトラックを重ねてより「厚みのある」サウンドを作成する場合に便利です。 ランダムなずれを追加し、コピーとオリジナルを異なったものにすることで、2名の奏者がユニゾンで演奏または歌っている様子をよりリアルにシミュレートすることができます。 これらのコマンドは、選択されているノートにのみ影響するため、選択されているノートがない場合は灰色表示になります。

[リセット]コマンド

[編集]>[個別の編集をリセット]>[タイム]サブメニューには、タイミングに実行された編集を元に戻すのに使用できるさまざまなコマンドがあります。これらのコマンドは、選択されているノートに実行されている編集の種類がコマンドの対象に該当しない編集である場合、現在の選択対象に適用され、灰色表示されます。また、これらのリセットコマンドは通常の[取り消す]コマンドから独立して動作します。