アップデートとアップグレード
このツアーでは、Melodyneのアップデートとアップグレードについて説明します。ツアー「インストールとアクティベーション」では、インストール手順、Melodyneライセンス、プログラムのアクティベーションについて説明しています。
用語解説:メジャーアップデート、マイナーアップデート、アップグレード
マイナーアップデート: バグフィックスと重要度の低い新機能を含む無償アップデートです。この場合、バージョン番号は上がりますが、1桁目は変わりません(例:5.0.3から5.1.0)。
メジャーアップデート: 重要な新機能を含むアップデートで、バージョン番号の1桁目が変わります(例:*4*.2.1から*5*.0.0)。このアップデートは無償ではありません。例外:Melodyne essentialはメジャーアップデートも無償です。
アップグレード: Melodyne下位エディションからより多くの機能を備えた上位エディションに変更することを指し、有償となります(例:Melodyne essentialからMelodyne assistant)。
アップグレードには_メジャーアップデート_が含まれる場合があります。たとえば、Melodyne 4 editorからMelodyne 5 studioへのアップグレードでは、studio 5へのアップグレード前にeditor 5にアップデートする必要はありません。
アップデートを確認する
Melodyneを起動すると、より新しいバージョンがダウンロード可能でないかどうかが自動で確認されます。新しいバージョンがある場合、ブラウザーにページとその詳細が表示され、新しいバージョンをダウンロードできます。
Melodyneの[環境設定]ダイアログには[アップデートの確認]ページがあり、自動確認(デフォルト)から[今すぐ確認]ボタンをクリックして実行する手動確認に切り替えることができます。重要なアップデートを見落とさないよう、デフォルト設定([自動])のままにしておくことをおすすめします。
エディション、バージョン、シリアルナンバーに関する情報
ご所有のバージョンとシリアルナンバーを確認するには、メインメニューから[Melodyne]>[Melodyneについて]を選択します。
ユーザーアカウントにはご所有のエディション名とシリアルナンバーも表示されます。ここでは、現在の基本バージョン(バージョン番号の1桁目:4、5など)は表示されますが、現在コンピューターにインストールされている特定のアップデート(例:5.1.0)は表示されません。
アップデートとアップグレードの実行とプロセス
Melodyneの[アップデートを確認]機能やニュースレターなど、ご所有のMelodyneのアップデートが利用可能であることを通知するメッセージには、必ず対応するインストーラーのダウンロードリンクが記載されます。他の方法でアップデートを知った場合、または、*アップグレードを購入*した場合、ユーザーアカウントにインストーラーが表示されます。
アップデートやアップグレードのたびに、最新バージョンのMelodyneをインストールする必要があります。無償の_マイナー_アップデートの場合はそのままインストールできます。一方、_メジャー_アップデートまたはアップグレードの場合は、新しいライセンスが提供され、同時に古いライセンスは失効します。つまり、古いシリアルナンバーは新しいシリアルナンバーによって置き換わります。そのため、アップデートやアップグレード後にはMelodyne再起動しなければならない場合があります。
メジャーアップデートまたはアップグレード後にプログラムを再起動すると、新しいライセンスと共に新しいアクティベーションが受領されるため、これまでのアクティベーションはカウントされなくなります。
アップデートについてのヒント:複数のコンピューターでMelodyneを使用している場合、メジャーアップデートではプログラムに多くの変更が加えられ、その一部はサウンドにも影響を与える可能性があります。このため、制作用コンピューターで作業中のプロジェクトが完了してからMelodyneをアップデートすることをおすすめします。事前に別のコンピューターで新バージョンを試してみてもよいでしょう。Melodyne 4からMelodyne 5へのアップデートを購入した場合、Melodyne 4のアクティベーションは、Melodyne 5をインストールするまで削除されません。移行期間中、一方のコンピューターでMelodyneをアップデートし、もう一方のコンピューターでMelodyne 4を継続して実行できます。
アップデートやアップグレード時のiLok
iLokの場合も、_マイナー_アップデートと、_メジャー_アップデートまたはアップグレードを区別する必要があります。マイナーアップデートの場合、特別な操作は必要なく、iLok USBドングルはそのまま動作します。
メジャーアップデートまたはアップグレードの場合、新しいライセンスが発行されるため、iLokライセンスを更新する必要があります。iLokをご使用の場合、お客様のiLokアカウントに新しいライセンスが自動転送され、古いライセンスと置き換えられます。
ここでお客様による操作が必要となります: 新しいMelodyneを実行するには、新しいMelodyneライセンスをiLokアカウントからiLok USBドングルに転送しなければなりません。
アップデートやアップグレード後の互換性
アップデートでは新機能や可能性が追加されますが、既存のプロジェクトとの互換性は確保されます。ただし、ここで言う互換性とは_上位互換_です。旧バージョンのMelodyneで保存したプロジェクトを新バージョンのMelodyneで開くことはできますが、新バージョンのMelodyneで保存したプロジェクトを旧バージョンのMelodyneで開くことはできません。
ただし、バージョン1からバージョン5といった大幅なバージョンアップの場合、当然ながら差異は大きくなります。処理手法やバグ修正、新機能や機能向上など、すべてが高音質(よりニュートラルな表現を選ぶとすれば「音響上の差」)で表れます。そのため、万が一のことを考えて、プロジェクト進行中はこのようなメジャーアップデートを実行しないことをおすすめします。
エディション間も、同じバージョン番号であれば互換性があります。たとえば、Melodyne editorバージョン5.0.1で作成したプロジェクトをMelodyne essentialバージョン5.0.1で開いたり、Melodyne player(アクティベートしていないMelodyne)バージョン5.0.1で開いたりすることができます。Melodyne editorで編集した際に使用した機能の一部または全部がMelodyne essentialまたはplayerでは使用できない場合も、すべてMelodyne editorで保存したときと同じサウンドになります。
これは、Melodyneのエディションは、使用されている技術ではなく、提供される機能の範囲の違いに相違があるためです。Melodyne essentialはMelodyne editorよりも機能が少ないため、Melodyne editorのプロジェクトをMelodyne essentialで編集する場合、essentialで使用可能な機能に限定されます。また、Melodyne playerでは編集はできません。一方、これと同じeditorプロジェクトを上位のMelodyne studioで開いた場合、より幅広い機能が利用できます。
アップデートやアップグレード後の新旧バージョンの並行運用
これは技術上の理由で不可能です。DAWはMelodyneプラグインを識別子で判別しますが、これは製品がアップグレードやアップデートされても変わりません。この利点として、プロジェクトの途中でMelodyneをアップデートまたはアップグレードしてもシームレスに作業を続けることができます。しかし、同じDAW内で新旧のMelodyneを並行して使用することはできません。DAWは同じ識別子を使用しなければならず、また同じ識別子を複数回使用することはできないためです。
旧バージョンのMelodyneに戻す
メジャーアップデートやアップグレード後、以前使用していたMelodyneのバージョンやエディションに戻すことは、通常は不可能です。ただし、アップデートやアップグレード後にお客様のシステムに重大な問題や互換性の問題が生じた場合、弊社サポートまでご連絡ください。解決策をご提案させていただきます。
アップグレードの種類とそのメリット
最下位のMelodyne essentialから最上位のMelodyne studioになど、どのエディションからも上位エディションにアップグレードできます。
アップデートとアップグレードについての詳細はこちらをご覧ください。[さらに詳しく…]では、現在ご使用のモデルにはない、アップグレードがもたらす重要な機能や特徴を知ることができます。
各エディションの比較表は こちら をご覧ください。